活動のきっかけとなった
難聴児の
言葉を引き出すAVT
History
創設者であるシュタイガー知茶子氏の長女は、生まれつき感音性難聴を持っていました。しかし、スイスとアメリカでオーディトリーバーバルセラピー(AVT)という療育に出会い、「聞いて話せる」までに成長しました。この感動的な経験から、同じ境遇の親御さんにAVTの存在を届けたいという想いが生まれ、当団体ではこれを療育の基本としています。
2歳半 人口内耳装用6カ月の頃
自らことばを学べる
「聴く力」を育むAVT
About AVT
聴覚活用は日本でも行われています。では、なぜ私たちはオーディトリーバーバルセラピー (AVT)を強く推奨するのでしょうか?
それは、子育てがもっと楽しくなるからです。
AVTは、子どもが五感をフル活用して世界を捉える力を引き出し、自らことばを学べる「聴く力」を育みます。
特別な教材は必要なく、日常のあらゆる場面が学びの機会になります。そして何より、家族が自然に会話するだけで良いのです。
10歳の頃
AVTが大切にする
2つの柱
Value
AVTは、カナダやアメリカなどの英語圏から広まり、今や世界中の難聴児教育を変えつつある教育法です。10の原則に基づき、認定資格者が指導を行います。
その中心にある考え方は、次の2つです。
1. 「聞こえ」ファースト
五感を全開にして、聞こえから聴く脳を育み、聞こえる子どもと同じ言語習得過程をたどることを目指します。補聴器や人工内耳がない時代から、残存聴力を最大限に活用し、聞こえる世界で生きることを可能にしてきました。
2. ファミリー・ベース
子どもが育つ最小単位である「家族」が、療育の主役です。親こそが最高の教材であり、親子の対話こそが教室です。療育者の仕事は、それぞれの家庭の生活の中で、聞こえを大切にした丁寧な子育てができるよう、親を指導することです。
多様性が叫ばれる現代、「聞いて話して社会とつながる」ことが選択肢の一つとして広く認識されるようになりました。AVTも、常に最新の脳科学や心理学、言語教育学の知見を取り入れ、進化を続けています。

オーディトリー・バーバル
教育にもとづく難聴児
支援者の責務10ケ条
Article
- 早期診断に努め、最善の聴覚管理のもと、聴覚活用を促す介入へとつなげる。
- 聞こえにくさに応じた最善の補聴を推奨する。
- 子が聴覚を使って世界を発見し音声言語で社会生活に参加できるよう、親の主体的な取り組みを指導・支援する。
- 日々の生活では親が子の聴覚活用と音声言語の推進者であるよう指導・支援する。
- 日々の生活では親が子の聴覚活用と音声言語の推進者であるよう指導・支援する。
- 子が日常生活のあらゆる場面で聴覚と音声言語をもって社会と関われるよう、親を指導・支援する。
- 子が聴覚・発声・言語・認知・会話という自然な習得段階をたどって成長できるよう、親を指導・支援する。
- 子が自分の発声を自ら聴いて正していけるよう、親を指導・支援する。
- 標準検査と日常的なチェックをもって常に子の発達を査定し、個別療育プランを見直す。
- 必要な合理的支援を受けながら、健聴児とともに普通学級に通うことを奨励する。